3月14日 疲れたので列車で移動  muede,also mit dem Zug

2日目の朝が明けた。良くは眠れたが、疲れが取れたとは言い難い。
眠い目をこすりながら、バナナ1本とリンゴ1個の朝食を済ませ、
広げっぱなしの荷物を整理し、パッキングする。
※ホステルの名前は「Blowin’in the wind」と言う。
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8時過ぎに外に出てみると同じホステルに宿泊していた男性が話し
かけてきた。「おはようございます」おやっと思いつつ「おはよう
ございます」と答えると、嬉しそうに「日本のどこからですか?
いいカメラですね。私のカメラもSONYです」などと続ける。
「日本語お上手ですね」と言うと「いえ、ほんの少しだけです」と
謙遜。そして一緒に写真を撮つた。名前は王さんだった。
※日本語で話しかけてきた王さん。
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8:45。オーストラリア在住の香港人ハンキンさんとスタートした。
彼は環島のルート地図(googlemap)を持っており、彼のナビゲー
ションに任せて走る。迷いそうな交差点に来ると必ず立ち止まって
確認する。とてもスムーズに走り始めたと思い始めた時、ある交差
点で立ち止まり、彼が言う。「アイ ハブ トラブル」「どんな?」
と訊くと「鍵を返却するのを忘れた」ということだった。そして彼
は戻っていった。私はゆっくりと前進し、どこかで会えたら会おう
と約束して別れた。
※ハンキンさんは「しまなみ海道」を走った経験があるという。
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その5分後、私が交差点で立ち止まり、スマホで地図をチェックし
ていると一人の男性が「だいじょうぶですか?」と近づいてくる。
「大丈夫です」と答えてよく見ると、その男性はホステル前で写真
を撮ってくれた王さんだった。デリバリーの仕事をしていると言っ
ていたから、こちらに配達があったのか?立ち止まっている私を見
てトラブル発生か?とバイクを止めてくれたのだ。嬉しかった。
順調に進んでいくと「右 自転車道」の看板を見つけ、海沿いのル
ートがいいなと思っていた私は迷わずハンドルを切った。すぐに自
転車道に出て、しばらくは快調に走り「やはり専用道路は安心して
走れるな~」と喜んだのもつかの間、道路の補修工事の真っ最中で、
結局、自転車道を抜けるまでの半分くらいのエリアはガタガタボコ
ボコで往生してしまった。
少し寄り道をしたので、ひょっとすると鍵を置きに戻った彼が追い
付いてくるのではと、休憩も道路わきで取り、後方からのチャリダ
ーを目で追うが、彼の姿はない。あきらめて走り始め、とてつもな
く長いだらだら坂でついに自転車を降り、押し上げながら、ふと、
後方を見やると、なんと彼が追い付いてくるではないか!さすが若
者!と恐れ入った次第である。
彼が「3キロ先に7-11があるのでそこで休もう」と言うので「OK
」と付いていき、そこでは私はホットドッグとゼリー飲料を食べ、
彼はでっかなパンで胃袋を満たしていた。食べながら「今日は疲れ
た」と愚痴ると「じゃ、列車を使ったら」という。「近くに駅はあ
るの?」と問うと、11キロ戻ったところにあるらしい」と言う。で、
念のために7-11の店長に訊いてみると「あるよ」との返事。「自転
車は載せられますね?」と確認すると「大丈夫!」と笑顔。で、彼
とはそこで別れ…とお別れの準備をしていると、痩身の白人が自転
車を止めた。私たちが気になるそぶりだったので「環島ですか」と
尋ねると「そうだ」と言う。話し始めると、彼はスイス人で、3か
月の休暇をもらい、タイから台湾へ走りに来たところだと言う。そ
こでにわかチャリ会話が始まった。彼の日程は7日間なので「急い
で回らなくっちゃ」と笑っていた。7日間は相当厳しいと思うが、
21歳という年齢はその可能性を秘めている気がする。
皆と別れて私は龍港駅へ向かった。googlemapは海沿いの自転車道
を案内する。が、向かい風強し!踏んでも踏んでも動かないのを知
って、環島は反時計回りに走るのが当然だと思った。その風のおか
げで駅到着が予定よりも遅れ、着いてみると、およそ10分ほど前に
目指す列車は通過してしまっていた。仕方なく駅周辺で、列車の利
用方法を確認しようと適当な人を探すが、いない。困っていると反
対方向から一台の列車がやってきて、3人の女性が下車した。これ
幸いと質問をぶつけた。「列車はどのプラットホームに着くのか?
自転車も同乗させられるか?料金は?」と語りかけながら、やはり
会話は不可能と分かったので、スマホのGoole翻訳の力を借りて会
話を続けていると分かったのは、彼女らはここで乗り換えて、私が
乗りたい列車に乗ること。自転車の持ち込みは可能なこと。料金は
分からないが降りるときに清算すればよいこと…などなど。そして
しばし、我々4人は翻訳アプリを利用しながら会話を続けたのだっ
た。皆、日本が大好きだった。一人は何回か団体旅行で日本に行っ
たことがあるが、「今年の8月には家族でディズニーランドへ行く」
と嬉しそうに話してくれた。私が自転車で台湾一周をすると言うと
驚きながらも「頑張って!」とエールを送ってくれた。そして約2
時間の待機時間は過ぎ、我々は列車に乗り込んだ。荷物室もない普
通列車だったので不安半分で乗り込むと、早速車掌がやってきて
「??????」と訊くが全く分からない。すると3人のうちの一
人が答えてくれ、事情を説明してくれ(たのだと思う)、結局、私
とその半分の料金を支払うことで解決。車掌も「〇〇〇」と言って
チケットを印刷してくれた。自転車は座席に座った私の前で保持し
た。こんな乗り入れ方は初めてだった。
※愉快な3人娘には大いに助けられた。
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1時間半の列車の旅は面白かった。乗客のほとんどは下校の学生だ
った。何人かが連れ添って乗り込み、やがて三々五々降りていく。
体育着のようなものが制服なのだろう。しかし、若い彼らも座ると
始めるのはスマホゲームだ。乗客の90%以上はスマホと言うのはど
の国も同じなのだ。
※まさに自転車を持ち込むの図。
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駅に着いた。終着駅なのでゆっくり…と思ったら、折り返しに乗車
する客がどっとなだれ込んできて焦った。これもよく見ている光景
だ。自転車があるのでエレベータを探す。乗り込んだのは私と老婆
ひとり。ボタンを押すと「シェシュエ」と感謝され、降りて、今度
は下りのエレベータでも一緒になり、また同様に「シェシェ」を繰
り返された。いい老婆だなと思った。
しかし、ここからが大変だった。予約したホテルに向かうのだが、
時刻が午後6時前と暗くなってきていること。スマホの使い過ぎで
電池残量が少しなこと。スマホ地図を見ながら向かうと、きっと電
池切れになってしまうだろうこと。で、タクシーに決めた。自転車
も積めるか?と身振りで訊くと「OK!」とのこと。タクシーもな
じみのないエリアらしく予約票の住所を頼りに走り出し、ナビは私
のスマホ。案の定、途中で電池が切れ、困っていると、運転手が電
話してくれて無事に到着した。暗くなる直前だった。列車を選ばず
に走ってくればどうなったのかは分からないが、こんな経験も悪く
ない。
が、試練(?)はまだまだ続く。与えられた「一部屋(という歌い
文句)」は古い住居の1室を改造したような部屋で、ダブルベッド
1台のほかは何も無い。トイレとシャワー、洗面台等々はすべて外。
おまけに「辺鄙なところなので」と説明されたがWi-Fiも通じてい
ない!テレビもない。「近くにレストランは?」と訊けばこれも
「無い」。しかし、若いが気の弱そうな部屋の所有者は申し訳ない
と思ったのか翻訳機を使いながら「私が買いに行きましょう」と提
案してくれたので、ありがたくピザを頼んだ。なかな来ないのでそ
の間にシャワーを済ませ、荷物を確認したりしていると、トントン
とノックの音。野菜たっぷりのピザとコーラがやってきた。おー、
ウーバーイーツではないか!145ドルは約700円。若者はいい
仕事をしてくれた。当初の落胆も消えた。
※夕飯は「牛肉麺」を食べた。麺は硬めだが、肉がうまい。
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あとの仕事はブログと明日のホテルの予約だが、ブログはあきらめ、
こちらで購入したSimカードで通信し、スマホでのホテル予約に挑
戦したが、思いのほかうまく行った。環島のルートに近いホテルを
選んだのはここ数日の経験から学んだ知恵だった。明日もいい一日
になりますよう!
本日の走行距離58.5キロ
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自転車旅の醍醐味が詰まってますね
予期せぬ流れにドラマがある(当人は大変だろうが)
身の安全だけは確保して頂戴。




ありがとうございます。

枯木さん、
やはり3年のブランクは大きいです。やっと今日あたりから
ペースがつかめてきました。安全第一・・・言いきかせています。

久しぶりに、ブログチェックしたら、アライグマさん台湾一周されたんですね!
僕も行きたくなりました。
この後、続きも読ませて頂き、参考にしたいと思います。

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中尾 堯

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